2014年11月24日月曜日

色鮮やかで光るものに対する人類の普遍的な嗜好

昨日、九州国立博物館の故宮展を見に行った。すぐ目の前で20万人達成。太宰府インターをおりてから大回りせず、政庁跡の前の道を抜けていれば・・・と、激しくくやまれる。で・・展示は・・・、なんというんだろう、まあたしかにスゴイのだけど。


色鮮やかで光るものに対する人類の普遍的な嗜好性というのはよくわかった。職人たちの飽くなき探求と、権力者たちの欲望の対象についても、いやというほどよくわかる。しかし、この四海から集められた色鮮やかで光るものは、今やありふれたチープな素材のテイスト感をだしている。なぜだ。
漆や金や玉などかつての珍品財宝は、今やどこにでもあるプラスティックとステンレスとガラスで表現できる。むろん、手間や技術を考えれば全く違うものなのだけど・・・。判で押したような精巧さと、緻密さは、むしろ近代工業の得意分野だ

どっちが本物?レプリカ?わかる?

だから本当に申し訳ないけど、ついでにみた常設展の土偶や縄文土器の方がぐっと来たのである。近代がとても思いつけない質感と表現。