2016年2月13日土曜日

良い煮干し悪い煮干し

良い煮干しはおなか側に曲がっています。
良い煮干しはアルミ箔のように表面が平らに光っています。
良い煮干しの色は白です。
良い煮干しは苦くありません。
良い煮干しは頭とはらわたを取る必要がありません。
良い煮干しは酸化しないように冷凍庫に入れて使います。


悪い煮干しは背中側に曲がっています。
悪い煮干しは鱗が取れて表面がざらざらです。
悪い煮干しは黄色くなっています、茶色は最悪です。
悪い煮干しは苦い味がします。
悪い煮干しは穴があいています。
悪い煮干しははらわたが落ちているものもあります。


ダシは鰯の脂から出ます。
脂ののった鰯は良い煮干しになりますが、
脂は酸化しやすいので煮干しも鮮度が大切です。
背中が黒っぽい煮干しは沖の鰯。
背中の色が薄い煮干しは沿岸の鰯。
餌が少ない沖の鰯は脂がのらずダシがあまり取れません。
選ぶのであれば背中の色が薄い沿岸の鰯です。


煮干しはけちらずに大胆に使いましょう。
前の晩から水に浸しておき、
ふた立ちくらいでさっとお湯を沸騰させます。
煮干しだけで十分においしいお味噌汁が作れます。

2016年2月12日金曜日

深層学習理論に基づく脱洗脳コラージュ

国家主義への道は急に始まったわけではない。20世紀末の小渕内閣の時から徐々にすすめられ、アメリカ貿易センタービルへのテロ、東日本大震災をへて、不安や不況の雰囲気を栄養にしながら、ここまで太ってきたのだ。


これは2007年7月25日につくられたポスター。すでに9年前である。

皮肉な矛盾がここにある。
非正規雇用と低賃金政策で、もっとも国家主義の被害を受けている社会層。
本や新聞はあんまり読まずテレビやネットが大好きな社会層。
ウソとホントの区別がつかないから気にしないことにする社会層。
とりあえず嫌なことには耳をふさぎ躍起になって否定する社会層。
不安に怯えるばかりで怒りもしないし悲しみもしない社会層。
デモやストライキをする時間もお金も友人もない社会層。
いつかだれかに何としてもらえるとカリスマ登場を願っている社会層。
どんなめにあっても最後まで日本が一番だと信じている社会層。
そして、いざというときにお国によって最初に犠牲にされる社会層。
かれらが、もっとも熱心に国家主義政党を支持しているという悲しい矛盾だ。


党派性が大嫌いで政治も苦手、選挙のたびに広報の公約を熟読して投票相手をきめるような典型的な浮動票無党派層の私が、正面切って政治の話をするのは、すこし気が引けるけれど、この不穏な空気の中で、自由な生活と子孫の未来を守るために、今のうちに伝えておかないといけないことがあると感じている。

野党連合なんてあてにしなくてもよい。第三極も共産党もあてにしなくてよい。政治家に調整を期待する必要などない、政治は国民が決めることだ。デモやストライキに参加できなくてもよい。問題はもっとシンプルだ。民主主義の原則が守られている今のうちなら、まだ選挙で決められる。

で、どうする?わかりやすくワンフレーズ・ポリティクスでいこう「この先どんな選挙が行われようと、自民党と公明党だけは投票してはいけない」。ナチスドイツが独裁政権を敷いたときのように、まもなくこんなことを書けない時代が来るかもしれないけれど、今ならまだ誰でも言える「自公はもう入れません」。


このメッセージは、今までの選挙でなんとなく自公に入れていた人や、選択肢がなくてどうしたらいいのか解らない人、自公が自分たちのためになにか良いことをしてくれていると信じてきた人たちのために送る。そして、みなさんのそんな友人たちに伝えて欲しい。

ここでは、あえて思想や信条は問題にはしない。むろん知っておいたほうがよいことは沢山あるけど、思想や信条は多分に感情に依拠するものだから、その正否に議論のエネルギーをかけるのはむしろ不毛だろう。たとえあなたが創価学会や神道政治連盟、立正佼成会、国際勝共連合、そして統一協会のメンバーだったとしても、さらに、あなたが個人的に池田大作や文鮮明や天皇を崇拝しているのだとしても、ここは思想信条と政治経済を切り離して、シンプルに考えたい。


あなたの株式配当が全収入の7割を超えていたり、あなたが年収3000万円以上の会社経営者だったり、あなたの身近に自公の政治家がいて莫大な利権を廻してもらえるのであれば、ここではあなたをRグループと呼ぼう。もしあなたがRグループでなければ、自公に入れる理由はなにもない。

もしあなたの年収が800万円以下ならば、あるいは年金生活者であれば、自公の政治家の食い物にされる最大のターゲットである。そういうあなたをMグループと呼ぼう。ここには個人経営の自営業やサラリーマンだけでなく、先ほど書いた悲しい矛盾を抱えた社会層もここに含まれる。多数派をしめるMグループの人たちは、自衛のために絶対に自公に投票すべきではない。

そしてRグループでもMグループでもない年収800万円から3000万円のあなたは、Nグループだ。Rグループに憧れるあなたはついうっかり自公に入れてしまうかもしれないけれど、むしろRグループこそが自分にとっての熾烈なライバルであることを忘れてはならない。政治力を得たRグループは既得利権と閨閥を利用して、Nグループのあなたを引きずりおろそうとねらっている。

票はひとりひとりに与えられているけど、親や配偶者と相談して考えたいのであれば、家計をともにする家族の総収入を足して人数で割って判断すればよい。もし選挙権のない子どもがいるのなら、財政破綻のツケをまわされ国家のための戦争にかり出される次の世代も頭数に加えておいた方がいいだろう。


経団連のようなロビー団体や、さまざまな宗教団体がバックにつく国家主義政党は、スポンサーの立場を利用してマスコミを操作している。最近では、あからさまに露骨な政治圧力も辞さなくなってきた。そしてお金を持つRグループの人々は政治活動の名の下で、高額の政治資金を投入し広告代理店の電通や博報堂を雇い、ウソにまみれた洗脳まがいのイメージ広報を繰り返す。

そもそも政党名からしてウソである。立憲主義に基づかない自由とはRグループと為政者だけが自分勝手にできる自由のことだ。為政者の暴走を防ぐために国民が定めた憲法をないがしろにする民主主義など世界中どこにもない。そしてまるで会長様にお見せするマスゲームのように、選挙が近づくと信者たちが布教のように励む組織票には公明性の微塵すらない。

お金もマスメディアも特定の団体の後ろ盾も持たないMグループやNグループの私たちが、本当の意味での自由と民主主義を守るためには、ひとりひとりの智恵と草の根ネットワークを使うしかない。公平で安心な社会を維持するためには、カリスマ的な誰かに期待するのではなく、自分でできることからはじめるしかない。


なので私は、最近はまっている深層学習理論に基づく「深い夢」を応用して、政党が作った洗脳ポスターの脱洗脳コラージュを作ってみたぞい。制作コストも広報力もお金をもらって仕事をする広告代理店には全然かなわないけど、作品の著作権とかすべて放棄するので、子孫の未来と、みなさんのお友達のために、自由に利用してけろ。

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大事に使っていた万古焼きの急須を年末に割ってしまった。

万古焼きか常滑焼きか、ちょうど愛知県に行く機会があったのでいろいろ探したのだが心にぐぐいと来るものが見つからない。中国の宜興の紫砂か汕頭潮州や台湾の茶壺か、有名な作家のものは値段も半端ない。実物を見ないで買うのも不安はある。



一月ほどずっと探し、先日ついにこの急須に出会った。自宅用と研究室用とふたサイズ、さらに茶海(湯冷まし)まで買ってしまった。決して高価な茶器ではない。だれでも手に入れることができる量産品だ。しかし、とても洗練されている。



軽くて繊細で、手に吸い付くような存在感だ。




よい茶器があればお茶の味がかわるというものでもない。お茶の味を決めるのは、茶葉と水である。けれども、良い茶器を持つと、気持ちが引き締まる。そうして丁寧に入れたお茶は、たしかにおいしい。



お茶好きの友人で、気になる人は、常滑焼きの高資の東屋で探してみて。



ついでにこれもおすすめ。水温が一瞬でわかる秘密兵器。種子島の魚部仲間に教えてもらった防水型放射温度計。わたしは毎日のお茶に使っている(研究の結果、煎茶は茶海の中で67度前後に冷ましていれる)。けっこう正確で十分に実用的。エーアンドデイ AD-5617WP





2016年2月3日水曜日

南種子の旅



私にとってカミとはこういうものである。
人為と自然の融合。南種子のいたるところにカミは住んでいた。


神が宿る森。「原始の神社をもとめて」の岡谷公二がかたる古来の神道が息づいている。
海の向こうから米が伝えられた神田。



宮古島の大神島のウタキ、対馬のオソロシドコロ、玄海に浮かぶ沖ノ島の祭壇、行橋や京都郡の古墳。蓋井島の北にある森山、そしてこの種子島のガロー森、御田の森。



わたしが今まで訪ねたことのあるさまざまな「森」がこの本の中に取り上げられている。神の森、いや森そのものが神なのだ。



これが赤米。種子島は種の島。南の海から種がたどり着いた島。

種子島産の日本茶も、とてもおいしかった。甘味やうま味が強い鹿児島や他の九州のお茶とは明らかに違う、渋めのしっかりした味だ。好みもあるが、私はこういう煎茶が好きである。 調べてみると種子島のお茶は明治に静岡からきた移民が始めたらしい。なるほど納得。
値段と質を考えると種子島の緑茶はかなりレベルが高い。日本茶業界の穴場だとおもう。今年の新茶シーズンには、仁淀川のお茶と合わせて、ちょっとまとめて買っておこう。



小正月の夜に、家々を訪ねて舞う、南種子島の 蚕舞(かぁーごまぁー)。



ご招待いただき、家人とお迎えした。



地域の青年部や高校生たちが継承する、小正月の言祝ぎ。



お囃子と繭玉

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南種子の丘陵地を下ると不思議の森が広がる。



そして美しい海にでる。



どこまでも続く自然海岸。海岸に人工物がほとんどない。



これほどみごとな自然海岸は日本ではなかなか見られない。そして美しい。



「私の渚100選」に加えよう。



浜をよく見ると先史時代の土器がおちている。かつて人々はこの海でどんな暮らしをしていたのだろう。



海と貝の遺跡。かつての海人たちはどうやって海を渡ったのだろう。



広田遺跡から出た貝の加工品のレプリカ。北米先住民やアイヌ模様のようなデザイン。



さて、森の中には鴨が住む池がある。



種子島では数名の猟師だけが継承する
投げ網式の古式カモ猟がおこなわれている



猛禽類をおそれカモは山の稜線のぎりぎりを飛ぶ
カモがよく通る稜線の鞍部が狩り場である
数メートルの樹上に台座が設置されている



池のカモが水田にむかう夕刻を待つ
猟師が登った隣の樹上から撮影した



カモがきた瞬間に逆三角形の網を投げる
姿が見えないときは羽音で判断する



投げた網に2羽の鴨がかかり
残りは飛び去った



捕らえたカモを手際よくさばく



映像は一瞬なのでお見逃しなく。



  種子島の古式カモ猟「ツキアミ」 from 活動舎



「ぎょぶる」イケメンとは池メンのことと覚えたり。



「イケメンよりゲンゴロウ」師弟対決



おびただしい数のコガタノイケメン



大量なソブ。鉄が多い種子島では鉄砲が伝わる前から製鉄がおこなわれていたという。ソブは低温で還元できるため古代鉄の原料として利用された。鉄バクテリアのはたらきで、水に溶けた鉄分が綿のように析出する。



地面からわき出す、温泉。南種子島はすごい。



さらにこれは、ヤッコソウ。はじめてみた。
1属2種しかいない希少な寄生性の被子植物。



なんとも、かわいい。



そしていよいよ待望のシラスウナギ漁へ。今年は、1キロ120万円にもなるという。たったひとすくいで数万円だ。むろん鑑札がなければとれないし、許可を出す人数も厳しく制限されている。



このシラスウナギが養殖用に全国に送られる。そして養殖ウナギは管理された環境下で人工飼料を与えられ、わずか半年で出荷されるという。自然の生き物を食べて数年かかって大きくなる天然ウナギとは別物だ。



種子島には天然に近い形で鰻が飼われている露地池の養鰻場があった。さて、肝心のシラスウナギだが、何せ自然相手の仕事である、上がって来るときは来るし、来ないときには全くいない。残念ながら不発であった。



というわけで種子島のみなさまお世話になりました。慌ただしい滞在でしたが、驚くことばかりでした。暖かくなったらゆっくり訪ねます。