2011年1月16日日曜日

いまさらブログでもないような気もするけど。

■ブログの隆盛でだれもが日記のようなものを書くようになり、なんだかネットの上で文章を公開する情熱が失せたのが3年ほど前。

■ずっと気になっていたのだけど、2007年以来配信がとまっていた「こくら日記」を、いったん廃刊することにした。登録してくれていた500人くらいの読者のみなさんには、まだ連絡をしていない。ごめんなさい。今週中くらいにはメールしたい。

■更新していなかったバックナンバーをまとめてホームページに掲載した。ネットの上の3年は長い。12年もずっと書き続けてきたのに、3年放置するだけでなんかずいぶん昔だったような気がする。ぜんぶ読むのは大変だけど、今でもけっこう面白いと思う。

■こくら日記も続いたけど、小倉にもこんなに長く住むことになるとは思わなかった。

■あいかわらずものを作るのは好きだ。文章を書くのも好きだ。でも、従来型のホームページはもういらないのかもしれないなと、思い始めている。時代は変わったのかな。重たい文章を一生懸命考えて書くよりも、ネット上のリアルタイムなおしゃべりの方に関心が集まる。

■人間は、過去が大切な人と、現在が大切な人と、未来が大切な人がいるのかもしれないと、ぼんやり考える。

■過去志向は、自分が生きてきた証がとても大事で、思い出が捨てられない。思い出を作っていくことが、すなわち生きることでもある。

■現在志向は、今が良ければよい、今楽しむことが大切で、未来はあまり考えない。過去も捨てて新しいものをどんどん消費しながら生きていく。

■未来志向は、今は我慢しても未来に希望を託す。未来のことを考えるのが好きで、極端な話、後生の幸福を願いながら生きていく。

■たぶんそれぞれの価値観は、一人の人間のなかに混在していると思う。年齢にもよるだろう。私は昔からどちらかというと過去志向が強いのかもしれない。思い出は大切で、手にしたものが捨てられない。次が未来志向で、現在志向は一番薄い気がする。

■情報の蓄積を目指す従来型のホームページは、多分に過去志向だ。データベースや博物館や歴史と同じにおいがする。書籍も過去志向のメディアである。

■それにたいして、SNSやチャットは現在志向がつよい。新しい情報がどんどんはき出され、古いものが自動的に失われていく。特に最近はじめたツイッター@daisuke_laboを見ていると、とくにそんな気がする。たとえば新聞やテレビは現在志向のメディアである。

■過去志向の私には、あまりなじめない気がしている。そんな後ろ向きのブログである。

【追記】ちなみに未来志向のメディアって、売れない絵画かな?