2016年8月1日月曜日

小倉駅前旧郵便局工事現場から出た石垣

小倉駅のすぐ南の旧郵便局の工事現場に積み石らしいものが出ていると聞いて、土曜日に見に行った。


なぜこの場所が重要なのかというと、ここがまさに江戸時代の海岸線の場所で、シーボルトの絵に描かれている城内を守る高い石積みの防波堤の可能性があるからだ。



地図を比較すると明治の鉄道はこの海岸線のすぐ内側に引かれていることがわかる。つまり古い線路は今の位置から50メートルほど南を通っていることになる。ちょうど駅前の通りから東へ、チャチャタウンというショッピング施設の裏に抜ける湾曲した道がある。それが当時の線路の場所である。



小倉の郵便局の跡地から出てきた石は、打込接ぎのもののように見える。シーボルトの絵図にある石垣と似ている。遠くからでは解りにくいが、くさび跡のようなものがみえる。


明治期の鉄道の土手石なのかもしれない。あるいは防波堤の石垣は旧郵便局が作られた時点ですでに破壊され、今回出てきたのはその残骸なのかもしれないけれど、だれか調査しているのだろうか?それとも調査されないままどこかに捨てられてしまうのだろうか。今の様子だと、このまままもなく撤去されてしまう感じだが、とても気になる。