2016年2月12日金曜日

tPotAir


大事に使っていた万古焼きの急須を年末に割ってしまった。

万古焼きか常滑焼きか、ちょうど愛知県に行く機会があったのでいろいろ探したのだが心にぐぐいと来るものが見つからない。中国の宜興の紫砂か汕頭潮州や台湾の茶壺か、有名な作家のものは値段も半端ない。実物を見ないで買うのも不安はある。



一月ほどずっと探し、先日ついにこの急須に出会った。自宅用と研究室用とふたサイズ、さらに茶海(湯冷まし)まで買ってしまった。決して高価な茶器ではない。だれでも手に入れることができる量産品だ。しかし、とても洗練されている。



軽くて繊細で、手に吸い付くような存在感だ。




よい茶器があればお茶の味がかわるというものでもない。お茶の味を決めるのは、茶葉と水である。けれども、良い茶器を持つと、気持ちが引き締まる。そうして丁寧に入れたお茶は、たしかにおいしい。



お茶好きの友人で、気になる人は、常滑焼きの高資の東屋で探してみて。



ついでにこれもおすすめ。水温が一瞬でわかる秘密兵器。種子島の魚部仲間に教えてもらった防水型放射温度計。わたしは毎日のお茶に使っている(研究の結果、煎茶は茶海の中で67度前後に冷ましていれる)。けっこう正確で十分に実用的。エーアンドデイ AD-5617WP