口では廃墟が怖いと言うくせに
8人も集まった
変なもの連れてきても知らないからね
小雨の森の中を歩く
大学から自転車で40分のところにある鉱山の廃村
森の中に家々が埋もれている
それでも人が生活していた匂いがある
鉱山で仕事をしていた人々
教科書もある子どももいたようだ
半ば崩れかけた廃屋の中には
狸が住んでいた
まさに狐狸庵
そんなものを手にして大丈夫なのだろうか
車が森に食われている
散乱する雑誌
謎の白い粉
薬品がはいったビン
「これより立入禁止」ってどこから?
奇病難病
そして「警告」
ガラス戸の中に人間のような姿がみえる
「やばい。やばい」といいながら
だれも本当にやばいものに気づいていない。
ほんとうにやばいのは、このお墓
無事大学にもどったがひとり足りない・・・。