2018年12月18日火曜日

「動物から人間を考える」映画と講演3本立て

年明けそうそうの北九州にて「人間と動物の関わりを考える」3本のドキュメンタリー映画と講演を、連続企画しております。それぞれ登場する動物たちは、カモとマルミミゾウとクジラ。なかなかビッグな役者たちです。

ローカルな話題からグローバルな話題まで、さまざまな動物たちとの関わりを軸に、「私たち人間がこの地球で生きること」について考えたいと思います。多くの方の参加をお待ちしております。

■カモ
『坂網猟 −人と自然の付き合い方を考える』[監督] 今井友樹
https://studio-garret.com/works/sakaamiryou
【上映と講演】2019/1/8(火)(無料) 
北九州市立大学 C-302 13:00-14:30 [講演者] 今井友樹 
※「人類学概論」特別講演 
【今井友樹】1979年岐阜県生まれ。日本映画学校(現・日本映画大学)卒。2004年に民族文化映像研究所に入所し、所長・姫田忠義に師事。2010年に同研究所を退社。2014年に劇場公開初作品・長編記録映画『鳥の道を越えて』を発表。2015年に株式会社「工房ギャレット」を設立。https://studio-garret.com/



■マルミミゾウ
『地球が壊れる前に』(2015)[主演] レオナルド・ディカプリオ
https://natgeotv.jp/tv/lineup/prgmtop/index/prgm_cd/2058
【講演】2019/1/15(火)(無料) 
北九州市立大学 C-302 13:00-14:30 [講演者] 西原 智昭 
【上映】2019/1/15(火)(ワンドリンク500円) 
旦過市場大學堂 18:00-20:30 
※サイエンスカフェ「Cafepedia」特別開催 後援:NPO法人アフリカ日本協議会
【西原 智昭】1989 年から約 30 年、コンゴ共和国やガボンなどアフリカ中央部熱帯林地域にて、野生生物の研究調査、国立公園管理、熱帯林・生物多様性保全に従事。著書「コンゴ共和国 マルミミゾウとホタルの行き交う森から」。国際保全 NGO である WCSのコンゴ共和国支部・自然環境保全技術顧問。NPO 法人アフリカ日本協議会・理事。http://www.arsvi.com/w/nt10.htm



■クジラ
『「おクジラさま」ふたつの正義の物語』[監督] 佐々木 芽生
http://okujirasama.com/
http://zounoie.com/theater/?id=okujirasama
【上映】2019/1/25~1/27(金〜日)(当日1200円・学生500円)
東田シネマ 
【上映と講演】2019/2/1(金)(当日1200円・学生500円)
北方シネマ [講演者]ジェイ・アラバスター 西野 嘉憲
※北九州市立大学学長選考型研究特別講演
【ジェイ アラバスター】米国アリゾナ州出身。「おクジラさま」に出演。ジャーナリスト・元AP通信記者。非常勤教員。12歳の夏に家族旅行で初来日以来、日本に傾倒。AP通信日本支局記者として日本全国の取材をする中で太地町と出会う。町で繰り広げられるイルカ漁論争にのめり込み、2012年に太地町へ移住、アリゾナ州立大学博士課程で町と国際メディアの関係をテーマに研究のかたわら、記者としても活躍。https://www.facebook.com/alabasterjay
【西野 嘉憲】1969年大阪府生まれ。早稲田大学教育学部卒業。広告制作会社勤務を経て、フリーランスのカメラマンとして活動。2005年より石垣島在住。漁業、狩猟など、人と自然の関わりを主なテーマとする。2017年写真集『鯨と生きる』を刊行。日本写真家協会会員。http://www.yoshinori-nishino.jp



さらにもう一つ、動物をめぐる法環境の話を法学者の諸坂さんにお話しいただきます。

■動物園
【講演】2019/1/21(月)(無料)
北九州市立大学 A-101 10:40-12:10
「日本の動物(園)をとりまく法環境について」 [講演者] 諸坂 佐利
※「動物のみかた」特別講演

【諸坂 佐利】神奈川大学 准教授。東京・浅草生まれ。明治大学大学院法学研究科卒業。国立動物園をつくる会事務局。研究分野は公法学。法学の視点から見た動物に関する社会問題に触れ、生物多様性、希少種保護政策の研究、世界自然遺産登録に関連する全国各地の策定、改正にも参画。http://professor.kanagawa-u.ac.jp/law/government/prof02.html

【講演者との関連】

坂網漁は国内では、今井友樹さんが取材をした石川県加賀市と鹿児島県の種子島にだけ残っている伝統猟。種子島では北九州市立大学文学部4年生の鎌田隼人が、調査をおこない卒論を書いています。

西原智昭さんは、私の大学院時代の同期ゼミ生でもあり、熱帯林の生物多様性保全について仕事をしてきています。アフリカの話題から私たちの暮らしまで地球レベルの話をしてもらいます。

捕鯨は北九州や下関に関連が深く、今でもかつて捕鯨船で働いていた多くの方が住んでいます。私は今年の秋の太地でおこなった講演で、ジェイさんと西野さんとお会いしております。

国立動物園構想は市内の到津の森公園の岩野俊郎がすすめている事業で、諸坂佐利さんはその法的な整備に関わっています。