田中さんは北九州出身で、お兄さんは京大で芦生ゼミのメンバーだった。じつは私とはいろいろと縁が深いのだ。自分の牧場がしたいと北海道やヨーロッパを回り、落ち着いたのが石垣島。
飼っている牛が大好きになってしまうので、肉牛はやらず乳牛専門。しかも自分の手で世話ができる範囲の頭数しか飼わず、むしろ牛に養ってもらっている。だから、どんなに注文があっても、数頭の牛たちが一日に出せるミルクの量しか製品はつくれない。
田中さんは牧場に寝起きし朝はいつも牛の世話をしている。今回はちょっと時間があったので、直接牧場を訪ねた。１時間ほど自転車をこいで丘を上ると、日本最南端のジャージー牛牧場にたどり着く。
牧場には２頭の子牛が生まれていた。かわいい。ミルクをあげる。というか本来この子たちのミルクを人間がいたただいているのだ。ごめん。このごろは黒豚も飼い始めた。牛と豚を一緒に飼い、チーズをつくった残りの乳精（ホエー）でブタを育てるのはヨーロッパの伝統的なスタイルだという。黒豚たちは乳清のほかに豆腐を食べている。しかも当然これ島豆腐だ、贅沢な豚だ。
田中さんの動物に対する愛情もさることながら、なにしろ美味しいというのが最高である。そんなわけで、まーじゅんのチーズとヨーグルトをまだ食べたことがない人は、ぜひ一度ためしてみてほしいと思う。しっかり絞ってあるので市販のヨーグルトとは比較にならない濃厚な味わい。クリームのようにトロリとしたヨーグルトだ。これは旦過市場の大學堂でもときどき共同購入している。
そして！あたらしいおすすめは、昨年夏にでた新商品「のむヨーグルト」私も今回、初めて買ってみたが、飲んで驚いた。飲むヨーグルトなのに飲めない！これでちょうど市販のヨーグルトくらいの濃さ。口をつけて上を向いていると、瓶の口からとろりとろりと流れてくる。なんという醍醐味！
http://www.maajun.com/
こちらが公式のホームページだ。私が好きだからぜひみんなに食べてほしいだけなので、むろんこれはアフィリエート広告ではない。まぁじゅんにもそんな余裕はない。大愚録では私がよいとおもったものしかすすめない。大介はお金で動くような男ではないのだ。ただ、もし注文したら、私に「たべてみたよ」と連絡してくれるとすごく嬉しい。がんばっている田中さんと牛たちにも応援よろしく。
