2014年6月8日日曜日

研究室の茶会

新茶が入ったので、今日は研究室でお茶会をいたしました。


いただいたお茶は、静岡の前田幸太郎商店の「きらめき」。大走りの新茶を手づみし、生仕上げという軽く火入れをしただけの繊細なお茶です。


電子掛け軸には、歌川国芳の「金魚づくし」。グロールシュの一輪挿しにはあじさいを生けました。そして名物として長崎で拾った印判手の伊万里を置いてみました。



煎茶の茶器は薄手の「上野(あがの)焼」。力強い青緑釉と窯変した濃紅の縁取りがちょっと妖艶な雰囲気です。おかしは涼しさをさそう「くず桜」。


名古屋でそだった私は少し苦みの強いキレがあるお茶が好きで、九州のお茶は全般的にあっさりとして上品に感じる。それでもきちんと作られたお茶には、グルタミン酸などのうま味やテアニンなどの甘味がしっかりしており飲み応えがあります。そんなお茶を少し濃いめに入れるのが好きなのです。


とくに新茶は香りがよい。とろりと溶けてしまいそうな柔らかい薄黄緑の茶葉を低温でしっかりと入れます。


甘い物はあまり好きではないし、お菓子をたべると味がわからなくなるので、ふだんは食べません。1日4回のお茶の時間には、もっぱらお茶だけを飲みます。とくに早朝、寝起きの煎茶はガツンとくるので、一日のスタートに欠かすことはできませせん。


雪浦の童心窯で絵付けをし、焼いていただいた湯飲みがとどきました。さっそくそれぞれ自分が作った器に、八女茶を入れてみました。白磁に新茶の緑が美しく映えます。